千光寺山には、千光寺公園があり、子供の頃から、小学校の社会見学とか、日帰り家族旅行で、
何度か訪れた事があります。
今日は、尾道駅から、古寺めぐりコースを通り、おのみち文学の館めぐりコースを経て、
千光寺山展望台へと登って来ました。
その後、山を下りて、再度、古寺めぐりコースから西国寺へ登りましたので紹介します。
尾道駅を出て、東に向かうと、
すぐ北の千光寺山に尾道城が見えます。
でも、このお城は、本物の城では無く、
1964年に観光用のお城として
建てられました。
子供の頃の記憶では、
何かの展示場だったと思います。
しかし、今は立ち入り禁止で
廃墟になっているようです。
麓から見ると、美しい立派なお城に見えるんですが…。
山陽本線を渡って、古寺めぐりコースを進みます。
土堂小学校の校門前から見た尾道城です。
途中で見た二階井戸です。
坂の町、尾道で水の確保に、
2階まで水を汲み上げる井戸は
欠かせませんでした。
ここは持光寺です。
見上げると、御影石でできた山門があります。
別名、延命門とも呼ばれています。
この門をくぐると長生きできるのかな?
持光寺の本堂です。
ここは、粘土を握ってつくる
「にぎり仏」で有名です。
自分のオリジナルのお守りを
作る事ができます。
境内で見た椿です。
このお寺は、梅雨の時期には、
紫陽花が咲き誇るようです。
古寺めぐりコースから
尾道水道が見えます。
向こう岸は、向島です。
造船所のクレーンも見えます。
ここは、光明寺です。
古寺めぐりコースを
駅方面から来ると、
山門では無く、西の入口から
境内に入ります。
その後、参道を下って行きます。
振り返ると、
これから登る千光寺山が見えます。
そして、次は、海福寺へ向かいます。
これは、海福寺の本堂です。
本堂の横には、
「三ツ首様」と呼ばれる墓があります。
このお墓には、「三ツ首様伝説」が伝わっており、
お参りすると首から上の病気を治すと言う事です。
その伝説は、以下。
その昔、富んだ者から盗みをし、貧しい者に施しをする
鼠小僧のような3人の盗人がいました。
しかし、ついに捕らえられ処刑されてしまいました。
その夜、この寺の住職の夢枕に、3人が現れ、
3人の首を埋葬供養してくれたら、
首から上の病を治すと告げました。
そして、住職によって、埋葬供養され、
信仰を集めています。
海福寺を、また、光明寺側に出て、
階段の手前を右に入ります。
その尾道の小道を進んで行きます。
尾道は、坂の町で、道は細いですが、
雰囲気があります。
次は、宝土寺へ着きました。
宝土寺の境内にあった観光案内図です。
左端の尾道駅から、茶色の「古寺めぐりコース」を東に向かっています。
宝土寺の境内から、
千光寺山を見上げたところ。
宝土寺を出て、更に東へ進みます。
そして、千光寺山に登って行く坂道の
千光寺新道に出ます。
この千光寺新道から、
「おのみち文学の館めぐりコース」が
始まります。
脇道に入ると
尾道市文学公園があります。
この公園の階段を登ると
志賀直哉旧居があります。
その志賀直哉旧居です。
志賀直哉の代表作の「暗夜行路」には、
この尾道の情景が描かれています。
小さな縁側に猫がいます。
その猫です。
カメラを持った私に、まるでポーズを
とってくれているようです。
志賀直哉旧居の前の木の畑には、
切ったミカンが木の枝に
刺されています。
なんだか、きれいだけど、何の為?
志賀直哉旧居前の階段を下りかけて、
下から旧居をふり返ったところ。
千光寺新道から千光寺道へ向けて
進む途中の景色です。
尾道大橋まで見渡せます。
その尾道大橋の拡大写真です。
重なって、
一本の橋に見えるかもしれませんが、
二本、橋があります。
手前が1999年に開通した
新尾道大橋で、
その向こうが1968年に開通した
尾道大橋です。
千光寺道に出ました。
千光寺山ロープウェイも見えます。
千光寺道を登りながら振り返ると、
尾道水道が見えます。
千光寺道を登って行くと、
下に天寧寺の三重塔が見えます、
その向こうに、尾道の町、
そして、尾道水道が見渡せます。
天寧寺の三重塔です。
この三重塔は、国の重要文化財だそうです。
1368年に、足利義詮によって、
五重塔として建てられました。
しかし、1692年に
痛みの激しい上層の二層を取り払い
三重の塔に改築された経緯があるようです。
そのすぐ上には、アララギ派の歌人、
そして、リーダーだった中村憲吉の
旧居があります。
東に浄土寺山が見えます。
千光寺へ登る途中に、
磨崖仏があります。
三尊佛が彫られています。
そして、やっと千光寺が見えて来ます。
千光寺の本堂です。
千光寺からの景色です。
向かいは、向島です。
向島で一番高い山が高見山です。
小学校の社会見学で、尾道と高見山は、
セットで行ったような記憶があります。
尾道大橋方面も、よく見えます。
新尾道大橋と、尾道大橋です。
本堂と、
その西にある三十三観音堂の間から、
三重岩が見えます。
この突き当りを右に行くと、
「文学のこみち」です。
左へ行くと、
石鎚山へくさりを登るコース
があります。
私は、文学と言う柄でも無いし、
迷わず左へ行きます。
振り返って、
本堂と、その向こうの景色を見たところ。
ちょっとしたスペースがあります。
目の前は、夫婦岩です。
なんとなく岩の形から、
そう呼ばれるようになったのかもと
想像してしまいます。
そして、ここが石鎚山の鎖修行のスタート地点です。
100円の修行料を入れて、鎖を登って行きます。
本堂の屋根越しの景色です。
この鎖を登って行きます。
今度は千光寺の玉の岩が見えます。
その向こうの山は、浄土寺山です。
玉の岩には、伝説が有ります。
昔、海から見渡せるこの岩の先端が
夜になると玉のように光り、
灯台の役割を果たしていました。
遠い国の皇帝にその噂が伝わり、
家来が削り取り、持って帰ろうとして、
海に落としてしまいます。
よって、この辺りの海は、
玉の浦と呼ばれるようになりました。
そして、光る玉がなくなり、不便をした、この辺りの人々は、
この岩の上で、かがり火をたくようになったと言う事です。
現在は、電気で光る玉が置かれています。
尾道水道が見えます。
更に鎖を登って行きます。
でかい岩を登りながら見た風景です。
向島が良く見えます。
昼寝ができそうな岩があります。
この辺りの海を、
玉の浦と呼んだのかな?!
大陸の大きな川しか知らない中国人が、
この尾道水道を見て、何と言う川かと
質問したと言う子供の頃聞いた話を
思い出しました。
千光寺の玉の岩と、
その向こうには浄土寺山が見えます。
石鎚山の頂上には、石鎚山大権現が
祀られています。
石鎚山頂上からの景色です。
石鎚山頂上から見た尾道水道です。
ふり返って、
石鎚山頂上の祠の辺りを見たところ。
眼下に、お寺も見えます。
これは、福善寺です。
尾道の町、海、島が見えます。
大きな岩と木の間から景色を見たところ。
尾道大橋も見えます。
向島です。
大きな工場は、
JFE商事造船加工(株)です。
造船用の鋼材手配から、
船のブロック製作を
行っているようです。
石鎚山くさり修行コースから、
文学のこみちへ戻り、千光寺山の頂上を目指します。
頂上の展望台です。
2階はレストランで、その上が展望台に
なっています。
南側の景色です。
尾道水道も向島も一望できます。
西には、尾道市立美術館が見えます。
この美術館は、2003年に、
世界的な建築家の安藤忠雄氏によって、
リニューアルされています。
尾道ゆかりの洋画家、小林和作の作品等が
展示されています。
南西の景色です。
尾道水道と呼ばれるだけあって、
海の道と言う感じで、
細く水路が伸びています。
千光寺公園の西の端の方に
小さく尾道城が見えます。
その尾道城です。
西の山塊です。
その向こうは、三原です。
東の景色です。
正面に尾道大橋が見え、
その向こうは、松永湾です。
北東の景色です。
展望台を下ります。
展望台の下には、
有名画家スケッチポイントがあります。
その景色です。
展望台から、
尾道市立美術館方向へ向かいます。
尾道市立美術館手前を、千光寺の本堂へ
向かって下って行きます。
鼓岩が見えて来ました。
その鼓岩です。
岩の上を小石でたたくと
ポンポンと音がするので、
ポンポン岩とも呼ばれています。
その鼓岩の先端に近づいて、
景色を見たところ。
鼓岩から、尾道市立美術館方向を
振り返ったところ。
千光寺本堂へ下る途中の景色です。
下って行くと、
ロープウェイが見えます。
先程登った石鎚山です。
くさり山とも呼ばれています。
そして、
千光寺本堂前に戻ってきました。
手前左側は、三十三観音堂です。
登って来た道を、天寧寺の三重塔まで戻ります。
その三重塔の北を東にまわり下ります。
三重塔と浄土寺山です。
三重塔の東側から、南を見たところ。
南東から見あげたところ。
南から見あげたところ。
三重塔から天寧寺へ向け、
下る途中に見た景色です。
尾道大橋です。
浄土寺山です。
天寧寺境内から、
天寧寺三重塔と、千光寺山を見たところ。
天寧寺三重塔と、千光寺山です。
千光寺の玉の岩が良く見えます。
夜になると、
この玉がきれいに光るのだと思います。
天寧寺本堂です。
本堂内部です。
御本尊様です。
そして、迫力のある襖絵です。
天寧寺の本堂の横の五百羅漢堂です。
その中の五百羅漢様です。
そして、山門の前から、山門を見たところ。
天寧寺を出て、古寺めぐりコースを東へ向かい、
途中、天満宮へ寄ります。
天満宮の境内には、
大クスノキがあります。
階段の上からの景色です。
天満宮ですから
学問の神様 菅原道真公が
祀られています。
角度を変えて、社殿を見たところ。
天満宮を出て、西国寺へ向かいます。
途中、先程登った千光寺山を
見たところ。
尾道大橋です。
浄土寺山と尾道大橋です。
途中、これから向かう西国寺の三重塔が見えます。
西国寺階段上から山門方向を見たところ。
西国寺境内から、三重塔を見たところ。
この写真の左半分に写っている
西国寺金堂は、国の重要文化財と
言う事です。
知らんかった!
行基の開基と伝えられますが、
度々の消失に会い
現在の金堂は、
南北朝時代に備後の守護 山名氏によって、
再建されたものです。
三重塔目指して登って行きます。
ふり返った景色です。
境内にあった力石です。
尾道は、古くから栄えた港町で、
荷役で働く力自慢の人が
たくさんいました。
この力石を持ち上げて、
力を競ったと言う事です。
境内からの景色です。
西国寺の裏手の道を登り、やっと三重塔へ到着です。
その三重塔です。
この三重塔も国の重要文化財です。
1429年、室町幕府第六代将軍、
足利義教によって建立されました。
この三重塔のある場所から、
西国寺山へ登って行きます。
西国寺山には、タンク岩と言う
見晴らしの良い岩があります。
そのタンク岩から見た
南側の景色です。
南西の景色です。
右端が千光寺山です。
北西の景色です。
西国寺山の頂上です。
西国寺山から、西国寺を通って、
下山します。
西国寺の階段横に、金剛院があり、
そこに石でできた重軽天狗の面が
あります。
この重軽天狗を
軽く持ち上げる事ができれば
願いがかなうとの事です。
西国寺から参道を下り、国道2号線へ出ます。
併行に走る山陽本線に電車が来ました。
その向こうの山は、千光寺山です。
長江口の交差点付近から
千光寺山を見たところ。
写真の山陽本線下をくぐると、
千光寺山ロープウェイの駅が
あります。
私は、山では無く、
海岸へ向けて歩きます。
海岸通りから、尾道水道を見たところ。
おのみち海の駅です。
(尾道中央ビジター桟橋)
係留された船越しの景色です。
尾道の細い水道を行きかう
フェリーです。
羽を休めるカモメです。
尾道水道の景色です。
写真は、有りませんが、
海岸通りは、
尾道海辺の美術館になっており、
尾道の絵画コンクールの
優秀作品が飾られています。
千光寺山です。
頂上の展望台が見えます。
フェリーです。
橋ができても、車が無い人にとっては、
船は重要です。
尾道の駅前に到着です。
尾道城がきれいに見えます。
最後に、海岸通りから
尾道大橋をズームUPしたところ。
海には、向島と結ぶフェリーが
行きかっています。
海岸通りは、きれいに整備されており、
気持ちよく歩く事ができました。